女子プロレス界に二世代で名を刻む田中きずな選手と母・府川唯未さん。

母が全日本女子プロレスとアルシオンで築いた輝かしいキャリアを受け継ぎ、

田中選手はプロレスリングWAVEでタッグ王座を獲得し、

2024年からはマリーゴールドで新たな挑戦を続けています。

本記事では二世代女子プロレスラーの軌跡と絆を紹介します。

田中きずな――マリーゴールドで花開く若手の星

父・田中稔、母・府川唯未というプロレス界屈指のサラブレッド。

2023年にプロレスリングWAVEでデビューした田中きずな選手(4月2日、同期の炎華選手との対戦でデビュー)。

その年の年末にはその炎華選手とのタッグで第33代WAVE認定タッグ王座を獲得します。

デビューしてから1年足らずでの戴冠には、団体からの大きな期待が感じられました。

マリーゴールドに電撃入団

ですが、その翌年の7月初旬にWAVEを退団することを発表し、直後の7月12日にマリーゴールド電撃入団

その翌日の7月13日には両国国技館での初戦に登場し、

ビクトリア弓月選手とのタッグで天麗皇希&後藤智香組と対戦し、

フルタイム引き分けの熱戦を演じました。

その後、コンディション不良による長期欠場を経て、

2025年8月には参加したシングルリーグ戦「ドリーム・スターGP」で、

リーグ戦初勝利を収めるなど女子プロレス界の頂点を目指し元気いっぱい成長中です。

府川唯未―全女〜アルシオンで輝いた実力派アイドルレスラー

全日本女子プロレスでデビュー

府川唯未さんは、1993年11月12日に全日本女子プロレスでデビューしました。

その2戦目で右鎖骨を骨折し、約1年5ヵ月の長期欠場に追い込まれたものの、

復帰後はその愛らしさと、小柄ながらも負けん気の強いファイトスタイルで人気急上昇!

1995年12月には玉田りえ選手とのタッグで全日本タッグ王座を獲得しました。

玉田選手とのタッグチーム「たまふかコンビ」は、プロレス界で屈指の人気タッグチームになりました。

現役時代の府川唯未さん

アルシオンに参戦

全女退団後の1998年には、アジャ・コング選手主宰のアルシオンに参戦。

リングネームを「府川由美」から「府川唯未」に改名し、

ファイトスタイルも関節技を多く使う技巧派スタイルにチェンジ。

また、ユニット「ナチュラル・ツインビー」(パートナーは大向美智子選手)などで団体の人気を支えました。

しかし、2000年7月の試合中に頭部に重傷(急性硬膜下血腫・くも膜下出血)を負い、

一時は生命の危機にさらされることになります。

この出来事が原因でドクターストップがかかり、

翌2001年3月20日の吉田万里子戦をもって現役を引退しました。

引退後

現役引退後の2002年にプロレスラー田中稔選手と結婚。

その2年後の2004年に生まれた長女が、田中きずな選手です。

引退後はタレント・女優・ドッグライフカウンセラーなど幅広く活動し、

後輩レスラーの指導にも関わるなど、後進育成にも情熱を注いでいます。

2016年には自身のブログで、甲状腺の乳頭がんを患っていることを公表しました。

それでも2024年にはアルシオン復活興行で1日限りの現役復帰を果たし、元気な姿をファンに披露しました。

キャリア比較まとめ

レスラー所属団体/時期主なタイトル・実績備考
田中きずなWAVE(2023–2024)
マリーゴールド(2024~)
第33代WAVE認定タッグ王座(パートナーは炎華)まだまだ発展途上中。2025年にはリーグ戦で悲願のシングル初勝利!
勢いに乗ってベルト戴冠を目指しています。
府川唯未全日本女子プロレス(1993–1997)/アルシオン(1998–2001)全日本タッグ王座(パートナーは玉田りえ)その愛らしいルックスから、現役時代リング外でも大活躍。アルシオン初期を支えた功労者。

親子で歩むリングの物語

プロレスラーになりたいという娘に対し、

府川さんは猛反対だったといいます。

確かに厳しさは誰よりも理解しているでしょうし、

自身が大けがをして引退していますし、気持ちはわかりますよね。

それでもデビュー以降は娘の活躍を温かく応援し、支える存在となっているようです。

2024年に開催されたアルシオン復活興行では、

リングに復帰した母親のセコンドに付いた田中きずな選手。

改めてお母様の偉大さを思い知らされたのではないでしょうか。

家族からの応援を受け、これからどのような選手へ成長していくのか、

とても楽しみですね!

まとめ

田中きずな選手は母・府川唯未さんの背中を追いながら、

WAVEでのタッグ王座獲得やマリーゴールドでの挑戦など、確実に実力を積み重ねています。

母の全女〜アルシオンでの輝かしい戦績と重ね合わせると、二世代レスラーとしての存在感が一層際立ちます。

これからも2人の活躍から目が離せません。